68. 続・おかえりーバイバーイ、おかえりーただいまー
この怒りとも悲しみとも言えない、 虚しさ、 憤り、 廃墟と化した 故郷に、 まぶしい光が差し込んだ。 「やれる。わたしはまだやれる。一回だけの、思い出作りじゃない、わたしは、 わたしは、2回目もやれる!! 何回でも、死ぬまで、やれる!!」 と 繰り返した。 誰に馬鹿にされてもいい。 誰にも愛されなくてもいい。 いや、ぼろっカスに 馬鹿にしてくれ。 幻想を抱いて、無駄に愛さないでくれ。 邪魔だ邪魔だー!!! 嫌え嫌えーー!!! 殺してえなら殺せオラアー!!! 涙は だんだん 熱に蒸発して、 わたしは 絵を描いて、泣いて、怒って、笑って、うたって、踊っていた。 眠って起きても、 わたしの時間軸は わたしをわたしだと認識した。
わたしがわたしでいられるように、 努力するところは、 此処なのだ。 それが、アリでもないけど、 ナシではないのだ。 いや、それしか無し、それだけ有り なのだ。 「絵は、独学ですか?」と よく、訊かれる。 「独学」 というに価するとは 感じられない。 まず、わたしにとって、 絵や、芸術 は、 「学問」 ではないし、 練習に練習を 重ねた覚えもない 好きとか、嫌いとか、 そんな次元の... |
|