poetry&story

「Gem」 
by aune
彼は溶ける
彼は老ける
彼はふやける

彼は溶ける
彼は老ける
彼はふやける

彼は溶け、
朝は明けない。
「かたまりを食べろ!」

彼は溶け、
あの娘は玉乗りをするでしょう
「かたまりを食べろ!」

いつも小さな弧を描く。
なぜなら此処は、その中だから。 
いつもずっと、目がまわる。
なぜなら此処は、私の中だから。

「さあ!真ん中の穴を見ろ!
 その場所がループする穴だ!」

「かたまりを食べろ!」
「かたまりをたべろ!」
「かたまりを食え!」

いつも小さな弧を描く。
いつもずっと、目がまわる。 



「BeD」
by aune

夢の夜明けに
わたしは走り始める
「さあ!ほら!こっちだよ!」と
彼が私を呼ぶ。 

絵を描いていて、わたしは
それをゆるく捉える
「さあ!さあ!ほら!みんな!」
彼がわたし達を呼ぶ。 

とろけた太陽が、わたしの口からこぼれ落ちた。

いったい わたしとわたしは 
何人居るんでしょう? 
彼らが遊び始める。
「さあ!さあ!ねえ!だれか達!!」
とわたしは彼らを呼ぶ。

彼らは民の歌を歌っていて、 
わたしは縮小してゆく。
「さあ!さあ!だれか達!さあ!!」
わたしは私のわたしを呼ぶ。

とろけた太陽が、わたしの口からこぼれ落ちた
わたしの口からこぼれ落ちた 
わたしの口からこぼれ落ちた 

わたしは私で 私は彼ら 
私はわたしで わたしは彼ら 

「さあ!」と わたしは私の私を呼ぶ 
わ・u桙スしは私のだれか達を呼ぶ

わたしは私のわたしを呼ぶ 
わたしは私のわたしを呼ぶ
わたしは私のわたしを呼ぶ

すべては一晩の夢だった 
すべては一瞬の夢でした 
すべてはわたしがベッドの中で見た
すべてはわたしの一晩の真実でした 



「ae」
by aune

揺れる世界は静かに沈む 
私は白い霧の中 
ただ、それを見ていた

不確かな今日の始まり 

吸い込むものは全て妖精 
私はゆっくりと呼吸する 
白い「ae」の霧の中で。。。 

不確かな夜明け、 
不確かな...もの...私...音......「ae」 



「Eurasia」
by aune

これ以上、何も感じなくなった 
でも、見える。 
「私の脳みそに投与してくださいな」
私は快楽を持ってゆく。 

これ以上時間が続くなら、 
私はもう行くわ 
破滅の輪をくださいな。
私は無価値なものを見ているのです。

...地下のような・・・、 
...地下のような・・・、 
...地下のような・・・、 
   ...私は理解しました。 

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-この声は誰ですか? 
緑色の空は続いていて、
弧を描く空気が、
   私を包み込んでいます..- 



「 11 -eleven-」
by aune 

鏡 対の 空模様 
うらがえって、
ねじれて、
やわらかい 穴。

数えたかたまりは 
8つと1つと2つ。 
うらがえって、ねじれて 
やわらかい水 

沈む 光 
突き抜ける 泡 
流れてく 音 
しあわせと、あそぶ。。

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開いた瞬き白く 
もうひとつ、捻じりこむ。
歪んで混ざらぬ渦に、抜けた 
空で、、 

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「惑星」
by aune

あたまに向かって飛んでくる球体、 
ころもを着ければ なんにもコワくなぁい。
おおきな音に引きちぎれたほっぺた、 
時軸と遠心力、解かれたわたしは 
ただ、、 
光の速度で走った 
でも光の速度で走った、ただ 
光の速度で走ったんだ。 

視神経を潰して膨らむ球体、
ころもを着ければ なんでも食べたぁい。 
おおきな音は、無音の静寂。
地軸を外してまわる蒼い惑星は、、 
光の速度でまわった 
でも光の速度で走った、ただ 
光の速度でまわっていた。。 

....太陽系 ...太陽系 

うろこ剥がれた光虫の鼓動を、
追っかけたあの娘は 
頭のあたまとあたまがあたまで頭のあたまと頭のあたまにあたまとあたのあたまにあさまで 
光の速度で、走ってった。。 




 
「地底」
by aune 


ああ、夢は、 
太陽と溶けてまた、 
あさが燃えるマリファナ 

ああたまは、 
この地に絶え、 
照らさぬキミが、 
銜(くわ)えるマリファナ 


 
 
「森のケモノさん」
by aune

イカレたあたまのおじょうさんが、
イカレたあたまで迷い込んだ、 
森の奥、深く。。

森のケモノの言うことには、 
「おじょうさん、はやく、お逃げなさい」

「言いなりにはならないわ! 
 言いなりにはならない!!」 

ケモノが拾ったおじょうさんは、 
たちまちケモノをクルわせた。。 

「言いなりにはならないわ! 
 言いなりにはならない!! 
 未来なんて、知らないわ! 
 Dopeして、Doomしたぁい★」 

 
 
「音導(おとしるべ)」
by aune

此処に空気が在らば
割れし時は来よう。 
其処に涙が流るるば 
割れし心は潤おう。

まだ まだ まだ、
まだ まだ まだ、

いにしへの音導辿らん。
又 割れし時は唱おう、 
茜色に照らされた地平に。 

まだ まだ まだ、
まだ まだ まだ、 

げに散りゆくまで、 
無きにしも非ず身とて、 
流れし代の夢 ただ、瞬かれ。



「よあけ」
by aune

まあるい あなに入る 
キレイな まるがほしい 
まわると キレイに見えた 
キレイな ものがほしい

だんだん 遠くなって
光がゆれた
だんだん 近づいて 
それは よあけ だった 
あああああああああああああああああああああああああ 

まあるい あなに入る 
キレイな まるがほしい 
まわると キレイに見えた 
キレイな ものがほしい 

だんだん 遠くなって 
光がきえた 
だんだん 近づいて 
それが よあけ だった 
あああああ
あああああああああ
あああああああああああ 


青い空になるまえに まるい穴に戻らなきゃ
キレイなもののしょうたいが 見える前に戻らなきゃ
ああああああ
あああああああああ
ああああああああああ 

まあるい あなに入る 
キレイな ものがほしい 。